今年はじめから二ヶ月に及んだ緊急事態宣言から一ヶ月経って、またまた不穏な空気が流れている気がします。
で、この一月からの緊急事態宣言を延長する際に、「まだこんな意味のないことをやるのか」「対策しているというポーズだけ」みたいな批判をしている人をネット上で見かけました。
それについて「なんの根拠があるのだろう?」と思い、是非そういった批判の根拠を教えてもらいたいなぁと思ってしまいます。
東京の実際感染者数の推移を見てみると、十二月後半のクリスマスシーズンに感染してその後に発症したのか、一月前半の新規感染者数はかなり高く、それが2月に入ってからようやく下火となっているのが見て取れます。
そこから一ヶ月伸ばしたのが大事をとってということなら妥当に思えますし、「延長はもっと短くても良かったのでは」というのならばまだ考慮の余地はあると思います。
しかしこうしてハッキリとした数字に表れているように見えるのに、「緊急事態宣言なんてポーズだけで意味がない」と言い張る人は何を根拠にしているのでしょう?
「もっと厳しくしなくちゃだめ」とか「経済が死ぬから、支援をセットにすべき」というような、緊急事態宣言を出すにしろやり方を改善すべきだ、という意見ならば理解できます。
だけど「ポーズだけ」と言い張るからには、「緊急事態宣言を出しても無駄」と言っているも同じです。
数字が理解できないのでなければ、数字と緊急事態宣言とが無関係であると明確に示す根拠を持っているとしか思えないことになります。
が、政府批判や陰謀論、エセ科学のような、エビデンスとはとても言えない自分に閉じた確信を持っている人はいますが、関係がないと他人に明確に根拠を示せる人をみたことがありません。
私も別にこれまでやってきた緊急事態宣言が最善だとはちっとも思いませんが、感染者削減に一定の意味があったことは認めざるを得ないのかなとおもっています。数字が出てるので。
なので改善案ですらない「いみがない」という主張をする方には、是非私が認識できていない情報を、明確なエビデンスと共に示してほしいなと思っています。
それがあるのならば、私自身の「緊急事態宣言には一定の意味があった」という意見を改善できるかもしれないですから。