Kの所感

管理人ケンヤの色々なことに関する所感を綴っていくブログです

スマホとPCの境界は無くなっていく、と思ったが(2:外れていた妄想)

iPhoneに衝撃を受けた私は、デスクトップPCと比べてみて、一つの近未来妄想をしました。

それは一言で言えば「スマホがPCにとってかわる」です。

 

利用率とかで言えばもしかしたら実現されているのかもしれません。

でもそれは携帯の使用時間が増えたというだけで、私が考えていた「とってかわる」とは違うものです。

PCとスマホの差分とは?

当時、インターネットをするのはPCがほとんどでした。というのもiモードは携帯専用ページに飛ばされてしまい、私としては満足できるクオリティには思えなかったからです。

 

ではもう一歩踏み込んで、PCとスマホの差分は何かと当時考えた時に出てきたのは、「大きい画面」、「使いやすい入力装置」、「優れた演算能力」でした。

 

大きい画面、というのは単純にディスプレイの大きさはデスクトップPCの圧倒的な勝ちでした。携帯性ありきなのですから当たり前です。

当時使っていたディスプレイサイズからしたらiPhoneどころかiPadの二倍?いや三倍以上の大きさでした。

それにiPadで入力をする際には、ソフトキーボードを使ったりタップをしようとしたときには、指なりソフトキーボードなりで画面が見えなくなります。それは明らかな不便でした。

なので色々な作業をする上では、大きなディスプレイは必須だなと思っていました。

 

使いやすい入力装置、というのは語弊があるかもしれませんが、やはり画面が入力装置であると同時に出力装置であったために、指で邪魔をするなどの視界阻害は作業する上でのストレスになると思っていました。

更に言えば入力速度や「押した感触が無い」という意味でも、入力装置として良くない点だなと思っていました。

もちろんある程度は使えるのですが、効率の良い作業とかを考えるとな、と。キーボード選びに時間を使い打鍵感を重要と考える層がいるのを考えると、決して妄想ではない良くない点だと思っています。

 

そして演算能力。これは明確な数字として意識していたわけではないですが、いくらグラフィックが向上したとはいえ、では画像作成や動画作成に満足な演算能力があったのかというと、それは流石に無理だろうと思っていました。なにせデスクトップPCでさえ満足にもちえないものがあったのですから。

 

この三つ、つまりはスマホを何かを鑑賞する装置としてならばまあ問題ないが、何かの作業をするものとしてはたりてないものがあり、それがPCとの差分だと思っていました。

スマホを核としたデスクトップ的外部装置

ですが、これらは「外部装置」を使えばある程度は改善できるものと考えていました。

簡単に言えば大きなディスプレイはスマホからケーブルをディスプレイに伸ばせば解決できましたし、キーボードもBluetoothキーボードを使うと、普通に改善できるレベルです。演算装置についてはわかりませんが。

 

これをもう一歩進めると、デスクトップとスマホの差分を埋める「統合型外部装置」があればPCとスマホは一体化すると考えていました。

 

つまり個々人はスマホを常に持っていて動画を見たり簡単なメールを書いたりしている訳です。

ですがちょっとそれだけだと厳しい重めの作業をしようと思った時には、ふらっと入った共同作業スペースみたいなところにいくと、その「統合型外部装置」があります。

見た目はディスプレイにキーボードが繋がったものからケーブルが伸びている、という感じでしょうか。

スマホをケーブルに繋ぐと、今までスマホ上で行っていた作業の画面が、大きいディスプレイ用に使いやすいように変化して表示されます。(感覚としてはスマホの横画面と縦画面を入れ替えるような手軽な感覚で、大きなディスプレイ用の内容に切り替わる感じですね)

ケーブルに繋いだスマホは、そのまま画面をタッチパッドとして使っても良いかもしれません。

認証だとか個人情報だとかはスマホに入っているので、もしディスプレイに演算処理を手伝うような機能を折り込むことさえできれば、デスクトップPCの代わりになるため、スマホとは比べ物にならない作業効率で作業を進められる、ということになります。

 

逆に言えばPCをもちあるけるものとしたのがスマホである、という説明が100%その通りになる、ということです。作業効率の面でも。

簡単に言いましたが、現実はそこまで簡単では。。

私が言うところの「大きなディスプレイ」については、アップルからはThunderbolt displayというのが出ていました。ついに買うことはなかったので雑誌等でみたことしかわからないのですが、簡単に言えばiOS製品を繋げるのにライトニングケーブルを使い、Mac製品を繋げるのにThunderboltケーブルを使う、といもの、にしかたったのだと思われます。

MacOSとiOSの使い勝手を寄せっていったり、つまり私が上述した「スマホをPC(MAC)とすげかえる」という動きが感じ取れますね。

ただ、この方向性は維持されることなく、Thunderboltディスプレイは販売終了となってしまいました。

 

あとWindowsのMobileでもContinuumという機能があり、これが正しく私が近未来妄想していたものと似通ったものでした。

が、これも条件を揃えるのが難しかったようで、本格的に広まる事はありませんでした。

(私が知っているのはNuansという会社が出している端末であったな、くらいです。。)

 

つまり、私が近未来妄想していた「スマホによるPCのリプレイス」は実際の作業面では行われることなく、本格的な作業をするならばスマホではなくやはりデスクトップPCでなければ、というのが現場です。

 

個人的には、前回も書きましたがスティーブ・ジョブズが強引なまでな手法で推し進めてくれていれば変わったかもしれませんが、彼が亡くなってしまってその構想を共有できる人がいなくなり、現実の延長しか考えられなくなった結果、本格的な成長の前に損切りされてしまった、と考えてしまいます。

 

まあ技術の壁や、私が簡単に流してしまった「演算能力」の部分でうまくいかないとかはあるのかもしれませんが、アップルが独自CPUを開発していたのを見ると、そこら辺をかつては睨んでいたのではないか、と思ってしまいますね。

しばらくはないでしょうね

というわけで書いてきましたが、もしかしたら将来的にそうなる可能性がなくなったとまでは言いませんが、あと数年で起きるような事はないだろうなと思います。

よくもわるくも現実を見ていて、そこから飛躍するような技術なり機能なりが生まれてくれないかな、とかつて感じていたワクワク感が復活してくれる事を、何の立場か知りませんがこっそり祈っているのでした。