昔、「美味しい目玉焼きというのはどうやったら作れるのだろうか?」と悩んでいた時期がありました。
というのも母親が作ってくれていたのも、そして友人とかにおなじような話をした時も、「フライパンに水を入れて蓋をする」という蒸すという調理法を使うものであり、「それでは目玉焼きではなくて、目玉蒸しではないか」とか思っていたからです。
簡単に失敗なく作れる方法であるというのは理解しますが、言ってしまえば白身が水っぽく香ばしさのない仕上がりになってしまい、「これでは目玉焼きとは呼べないのでは」と。面倒臭い奴ですね。
でも自分でトライしてみてもうまくいかず、ついには諦めてしまった、という経験がありました。(白身と黄身の火の通し加減がうまくいかず、苦肉の策としてターンオーバー(両面焼き)にしようとして失敗し、黄身が無惨に広がったり、、、)
そんな忘れかけていた疑問に答えてくれたのが、YoutubeチャンネルのCOCOCOROチャンネルでした。
なので、そのCOCOCOROチャンネルについて書いてみようと思います。
知るきっかけとなった偶然
最初にいきなり脱線しますが、知るきっかけ、そして見る切っ掛けとなったのは本当に偶然でしかありませんでした。奇縁というか。
というのも当時、Youtubeをようやく見始めようとした時期であり、トップに出てきたり検索してでてきたのを細々とみるくらいしかしていませんでした。
で、料理動画についてはニコニコ動画を見ていた時期から興味があって、「BBQPitBoys.com」のとかチラチラみていたのですが、Youtubeはほぼほぼ知らない状態でした。
なので料理動画をYoutubeでも見ようかなと思っていた時に引っかかってきたのがCOCOCOROチャンネルさんでした。
始まって早々「ジャンボ! クッキングエンターテイナーの大西哲也です!」と小慣れた挨拶をされて、「あれ、もしかして有名人の人なの?」と混乱してしまいました。
で、いきなりコラボ動画でした。別の料理人を呼ぶという展開で。
しかし先述の通りYoutubeはほぼ知らない私は、クッキングエンターテイナーとやらも何かわからないのに、そのコラボ相手もわかるわけないだろう、と正直思ってました。
で、「Youtubeは全滅で、ニコニコ動画だったらかろうじてROPIAさんだったら顔と名前が一致する唯一の人だけど、さすがにそんな偶然ーー」とか思っていたら、「シェフROPIAさんです!」と知ってた顔が出てきたので超ビックリしました。
で、そこから動画の内容とかにものめり込んでいったわけです。多分僕のYoutubeでのチャンネル登録の一番最初はCOCOCOROチャンネルだったんじゃないかなと思います。
まあ本筋とは関係ないのですが、ちょっと書いておきたかった一幕でした。
COCOCOROというバーをやっている方がやっているチャンネル
気を取り直してどういうチャンネルかというと、調布で「料理うまいBAR COCOCORO」というバーをやっている大西シェフが、毎回ウンチクを語りながら料理を紹介していくという料理チャンネルです。
https://cococoro.wixsite.com/index
本業のBARの方はコロナの事もあり臨時休業中だったり、そもそもYoutubeを見て知った客も沢山いるのか、基本的には予約しないと入れないという感じらしいし、そもそも距離もあるので個人的にはまだ行けてないですが。。
元々北海道出身の方で、東京の方に出てきてレストランをやることになり少ししたあたりで何の気無しに(?)Youtubeを始めたら、思いの外人気が出てしまった、という感じらしいです。
ちなみにそこらへんも動画の中で語ってるので、一応貼っておきます。
動画を見る限り、ハイテンションで色々話を盛り上げてくれる方のように見えますが、実際の職場に行ってもこのテンションではなく、黙々とYoutuberではなくシェフとしての仕事を優先しているようで、むしろそういった視線を向けられる事に恐怖すら感じる、というような事も上記公式ホームページでは語られていました。
が、面白い方だというのは嘘偽りはなく、ゲームも好きなようで4Gamersで、ゲームに出てきた料理を実際に作ってみるという連載も持っていたりと、多芸な方のようです。
まあ脱線はこれくらいで。
蘊蓄を語ってくれる。それも面白い動画として。
で、ちょっと書きましたが料理を作るたびに、その「理由」をちゃんと説明してくださるところが、私のもっとも素晴らしいと思っている点です。
他の料理動画の場合、「こうやったら、美味しくできましたー」だけみたいなのが多くて。
そこからはみ出て説明してくださったのは先述のROPIAさんくらいしか知らなかったのですが、COCOCOROチャンネルさんはもっと詳しく、おもしろく、語ってくれていました。
例えば同じ行程をやるとしても、他の料理動画だと「フライパンの上にひき肉を広げ、焦げ目がついたらかきまわして〜」みたいにさっさか次の行程へと進むのですが、COCOCOROチャンネルの場合は「フライパンの上で挽肉を広げ、しばらく焼きます。これは焼き目をつける、つまりメイラード反応を起こさせるためです。メイラード反応とは〜〜」みたいに、一つの行程に対してちゃんとなぜそれをするのかを説明してくれます。
ここで得られる納得感が、個人的にはとても嬉しかったのです。
で、当たり前ですが私は別に料理の先生に教えをならいたいわけではないのです。
なので同じ内容をテキストで読んだり大学の先生が語るように淡々と説明されても、そんなに興味はもてなかったでしょう。
料理の知識をおもしろ楽しく伝えてくれる。
本人が言うところの「クッキングエンターテイナー」だからこそ、だとおもっています。
気に入っている動画紹介
まあここまで書いただけでも、単にレシピだけわかれば良いというような方は離れていき、そこから先を求める人だけが残るのがわかるかとおもいます。
なので動画で紹介する料理も「一般人には手に入らない調味料や材料使ってるよねっ!?」みたいなのもちょくちょくあったりします。
私自身も多少料理はするようになったとはいえ、こだわりをもって取り組むような段階には至っていません。
そんな私が実際に作ってみたのをいくつか紹介したいと思います。
まず最初は冒頭で言っていた目玉焼きのやつですね。
と言っても、実は目玉焼きの作り方に特化して一番詳しくやってるのがクラシルでの動画だったので、そちらを貼ります。(チャンネル的には裏切り行為ですが、実際目玉焼きの動画は短いか他動画の一部だったりしたので、、、)
簡単に言うと「鉄のフライパンを使って」、「蓋をせずに焼く」ことがポイントですね。
この動画で語られているのこそ、私が理想として思い描いていた、目玉蒸しではない目玉焼きだなと思っています。
次はラー油。
一回作ってみようとしてから、我が家では市販のラー油は買わなくなりましたね。
そしてポテトサラダ。これについては、他の料理動画でみたやつも作ったことがありますが、ここのが一番私の趣味にあいました。
まあ上げていくとキリがないのでここらでやめておきますが、私の食卓はCOCOCOROチャンネルにかなり影響されました。
他にも麻婆豆腐もCOCOCORO流、ビールではなくホッピーをのむようになったのもそうですし、汁無し坦々麺やビーフシチューにトライしたのもCOCOCOROあってのものでした。
正直、私の自炊に関しては、COCOCOROチャンネルに足を向けて寝られないくらいの影響を受けていると言っても過言ではありません。
そしてまだまだ進化している
ちょっとだけ書きましたが、大西シェフは料理は独学だそうです。ブログなりそれこそYoutubeなりを参考にして腕を磨き、そして今もなお進化は止まっていないようです。
成長とも進歩とも違う「進化」という表現を使ったのは、独学であるが故に思い込みで止まっていたものがあるのが突破される、というのがままあるように思えるからです。
例えば最初の頃の動画では「魚はコスパが悪い。色々すてなきゃいけないから」みたいな事を言っていましたが、いまや魚料理のレシピの動画を出すくらいです。
自分でも過去に魚を避けていたことについては良くなかったと反省し、実際に手をだしてみて当初の拙い手際での三枚おろしすらも公開し、しかしそこから研究を重ねて行っているという様が見えたりするのです。
これはもう「料理人として進化した」と言いたくなるというものです。
ちなみに実際の調理や料理動画以外にも色々手を伸ばしていて、本を出したり、まな板を販売したり、その他色々やっているようです。
(ちなみにこのまな板は、単なるロゴ入りというものではなく、どちらかといえばロゴは後付けで入れたレベルであり、まな板の機能として優れものという動画がCOCOCOROではない人から出るくらいだったりします)
また今はコロナ禍という事もあり本業もあまり行えていない中、通販に力を入れたりなども。
上に書きましたが「クッキングエンターテイナー」の名に恥じない動画であると思っておりますので、コロナに負けないよう、これからも応援していければと思っています。