僕は一番好きな食べ物といったら迷わず寿司を選ぶ人間です。
そしてあまり好き嫌いはないのですが、あえて言えば「酢の物」と答えます。
酢のツンと来る香りと舌への刺激があまり好きにはなれないので。
寿司が好きなくせにと言われそうですが、まあ、分量とか質とかによる気がしますね。
まあ僕は嫌いといっても食べれないわけではないし、時折はつまみたくなることもあるというレベルに過ぎないのですが、昔好き嫌いに関してTV、NHKでやっていた特集を見て驚いたことがあります。
簡単に言えば、子供の好き嫌いを全肯定しすぎている家族、だったんですね。
わがままな孫
僕がみたのは、ある家族を連れて帰省しているという図でした。
で、実家の両親が用意してくれた食べ物を食べているわけなのですが、子供が「嫌い、食べたくない!」とか言い出して、それを「そうかそうか、ハンバーグ好きだもんねぇ」とか言いながらその子の為だけにハンバーグを作って出してくる、という内容でした。
正直なところ、ただの甘やかしというか、教育にとって害悪としか思えませんでした。
百歩譲って孫に甘いおじいちゃんおばあちゃんがたまにあう孫に甘くしたくなってしまうというのはわかるとしても、日々の生活を共にしている両親は決して許してはいけない我儘でしょう。
もしくは逆に甘やかしすぎている両親をみて、実家のおじいちゃんおばあちゃんが嗜める、といった方向でもいいですが。
ですがどちらもなく、ただただ「そうかそうか」と受け入れ、甘やかし、子供の我儘に従っている図であり、ある意味では醜悪なものを見せられた気分でした。
大人と子供の味覚の違いはあれど
アレルギーがあるとかすっごいメシマズとかそういう極端な例を除けば、「親が出したものを食べる」というのは基本である気がします。
もちろん好き嫌いはあるでしょうし、どうしても食べられないものは出てくることだってあるでしょう。
昔、大人に比べて子供は舌の発達の関係で「苦味」を美味しく食べることができないと聞いたことがあります。
だから子供はピーマンが嫌いだしお酒は苦いとしか思えないのですが、大人になると「この苦味が良いんだ」とか宣いながら食べるようになることも。
まあつまり、大人と子供の味覚の違いによる好き嫌いはあるだろうし、それは多少受け入れる必要があるなぁとは思うわけです。
親が「美味しいでしょ!」とかいったって、そもそもそれを共有できないので押し付け以外の何者でもないので。
ですがそれは「子供の味覚に降参して、言う事に奴隷の如く従って好みのモノを出すべきだ」となるわけでは、当たり前ですがありません。
どこまで許容する?
じゃあどこまでを「親の勝手な押し付け」にして、どこまでを「子供の我儘」とするのか。
まあ僕自身子育ての経験がないので、偉そうなことは言えません。
なので「味覚を育てるために、色々なものを食べさせるべき」とは思うものの、「量を考えコミュニケーションを図りながら」といった玉虫色の結論しか出せません。
しかし「どうあってもああはなりたくない」という地獄絵図らしきものを見てしまったので、それを反面教師にしたいなと思うくらいには、かなりの衝撃を受けた、という話です。
好き嫌いだとか個々人に色々あるだろうし、どうしてもダメなモノはダメなんだけど、「もっと美味しいものを食べたいから」という理由だけで許容はしちゃいけないよな、と思いました。
ゲテモノはだめだろうな
ところで好き嫌いはないと冒頭に言いましたが、当たり前ですが「普通の範囲では」です。
昆虫食とかは耐えられる気がしません。オーストラリアでは芋虫を食べるところがあるとか聞いたことがありますが、イメージ的にはどうやら中が白子とか見たくなるという話ですが、その外見に耐えら得る気がしません。。。
日本でもイナゴの佃煮なんかは有名だとは思いますが、そこら辺にあえてトライしてみる勇気は湧かないのでした。